病院事務が教える「入院に必要なもの」ガイド完全版 

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初めて入院する高齢者とその家族にとって、入院の準備は不安がつきものですよね。

はい。不安です…

何が必要なの?

入院中はどうしたらいいの?とにかく先に用意しておきたい!

わかります。そしてそのような方非常に多いです。

でも焦らないでください。何でも買っておいて必要無かったーなんてこともありますよ。

そこで、今回は病院事務の私が

「入院中に必要なもの・入院中に気を付けること・入院中おすすめのグッズ」について解説します。

焦らずに必要かと思ったものだけ用意すれば大丈夫ですよ。

 入院中に必要なもの

1. 書類類

入院手続き書類

入院の際に必要な書類(健康保険証、診察券、紹介状、入院手続きに必要な書類など)をまとめたファイルを準備しましょう。入院する際に手続きで出したものの、退院の時にどこにあるかわからなくなってしまった!なんて事があるあるなのできちんとまとめて整理できると安心です。

お薬

常用している薬がある場合、お薬手帳とお薬は必須です。病院側での薬の管理がスムーズになります。事前にかかりつけの病院で出されているお薬を処方してきてもらうよう言われる場合もあります。その際はきちんと事前にもらいに行ってください。

マイナンバーカード

健康保険証だけでなく、マイナンバーカードが必要になる場合があります。現在はまだ健康保険証が有効ですが今年中には無くなってしまうのでマイナンバーカードも持って行くと安心です。紐づけしていないという方は病院のカードリーダーで出来ます。

2. 生活用品

衣類

パジャマ、下着、靴下などの着替えを数日分準備しましょう。入院中は洗濯が難しい場合もあるため、余裕を持って準備することが大切です。

履きやすい靴

病室内に履くものとして、履きやすく安全なものを選びましょう。滑りにくい靴底のものでかかとがあるものでと指定される事があります。

タオル類

フェイスタオルやバスタオルを複数枚用意しましょう。日々の洗顔やシャワー浴に使います。

洗面用具

歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、リンス、ボディソープなど、普段使っているものを用意します。病院によっては備え付けのものがあるかもしれませんが、自分の好みのものを持参すると安心です。有料の個室に入る場合はアメニティが付いていると思います。

※ 病院でパジャマ類や下着、タオル一式はレンタルできるはずなので持って行くのが面倒だったり、洗濯できない場合はレンタルが便利です。

3. 医療ケアに必要なもの

補聴器・メガネ

視力や聴力が低下している高齢者にとって、日常生活を快適に過ごすために必要なアイテムは忘れないようにしましょう。

義歯・入れ歯ケース

入れ歯を使用している方は、義歯とそのケース、洗浄剤も忘れずに。

その他の医療ケア用品は、入院してから必要な時に用意してくださいと言われるので、言われてから準備すれば大丈夫です。基本的に入院できる病院は売店も入ってる事が多く、売店やコンビニには医療ケア用品が揃えてあるので入院後でも購入する事が出来ます。

4. 食事関連

箸・スプーン・フォーク

病院によっては提供されない場合もあります。提供される病院でも自分の使いやすいものを持っていってもかまいません。共用のものが苦手という方は持って行くといいですね。

水筒またはマグカップ

病室内での水分補給に便利です。保温機能のあるもなどおすすめですが、割れないものを用意して下さい。

※ふりかけや、梅干しなどのご飯のお供は、栄養士さんや看護師さんに相談して許可が出てから用意するようにしましょう。

お菓子やジュースは基本的に厳禁です!患者さんが何を食べたか把握しておかないと適切な治療が出来ません。入院中は病院の指示に必ず従って下さい。

2. 入院中に気を付けること

健康管理

入院中は定期的な診察や投薬が行われますが、自分でも体調の変化に気を付けることが重要です。痛みや不調を感じたら、すぐに看護師や医師に伝えましょう。また、アレルギーのある食品や、アレルギーとまではいかなくても「食べると痒くなる時がある」などの食品は事前に伝えておきましょう。

転倒の防止

高齢者にとって入院中の転倒は大きなリスクです。特に病院内は慣れない環境であるため、ベッドからの立ち上がりやトイレへの移動には注意が必要です。履物は滑りにくいものを選びましょう。トイレの際は必ずナースコールを押すように言われているという患者さんは必ず指示に従ってトイレに行くようにしてください。迷惑だろうからと気をつかって転んでしまっては本末転倒です。

ストレスの軽減

長期間の入院生活はストレスが溜まりやすいものです。家族や友人との連絡手段を確保しておくことや、リラックスできる趣味(読書、パズルなど)を取り入れることが重要です。辛い時は、一人で抱え込まず看護師さんや医師に伝えましょう。

3. 入院中におすすめのグッズ 5選

1.タブレット

入院生活は何かと自由な時間が多くなりがちです。そんな中で、タブレットは非常に便利なアイテムとしておすすめです。タブレットがあれば、インターネットでニュースを読んだり、映画や音楽を楽しんだりできます。さらに、電子書籍をダウンロードして読書をすることも可能です。特に、文字の大きさを自由に変更できる機能は、視力が低下している高齢者にも嬉しいポイントです。

また、家族や友人とのビデオ通話も簡単にできるため、入院中の孤独感を軽減するのにも役立ちます。アプリを通じてLINEやSkypeなどの無料通話を利用すれば、離れていても顔を見て話すことができるのが大きな魅力です。さらに、リハビリや健康管理に役立つアプリをダウンロードすることで、入院生活の質を向上させることができます。

持ち運びがしやすく、タイピング音の出ないタブレットは、病室の限られたスペースでも使いやすい点も魅力です。軽量で高齢者にも扱いやすいモデルが多数あるため、どの年齢層の方にもおすすめです。

※ビデオ通話をする際は、時間と場所を看護師さんに確認しておきましょう。

2. ワイヤレスイヤホン

入院生活では、周囲の環境や音が気になることが多いものです。そんな時、ワイヤレスイヤホンは大変便利なアイテムです。ケーブルがないため、絡まる心配もなく、ベッドの中や病室内での移動もスムーズに行えます。また、ワイヤレスイヤホンを使えば、好きな音楽を楽しんだり、映画や動画を静かに鑑賞でき、入院中の退屈な時間を充実させることができます。

特に、高性能なノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスイヤホンは、周囲の音を遮断し、集中してリラックスできる環境を作り出してくれます。病室の雑音や廊下の騒音が気になる場合でも、音楽やオーディオブックに没頭でき、ストレス軽減に役立ちます。

また、長時間使用しても耳に負担がかかりにくいデザインのものが多く、軽量で持ち運びも簡単です。充電ケースを使えば、外出先でも簡単に充電ができるので、バッテリー切れの心配も少なく、入院生活を快適にサポートしてくれます。

※病院のテレビを観る際はワイヤレスイヤホンが使えない事の方が多いです。テレビはテレビ用でコード付きを持って行きましょう。

3. 電子書籍リーダー

入院中の時間を有効に使いたい方におすすめなのが、電子書籍リーダーです。軽量でコンパクトなデザインの電子書籍リーダーは、長時間ベッドにいる場合でも手軽に持ち運べ、疲れにくいのが特徴です。紙の本と違って場所を取らないので、病室でもスペースを気にせず使用できます。

特に高齢者にとって嬉しい機能が、文字の大きさや明るさを自由に調整できる点です。視力に合わせて文字を大きく表示できるため、目が疲れにくく、読書を長く楽しむことができます。また、紙の本と違ってページをめくる際に力を入れる必要がなく、指先が不自由な方でも簡単に操作できます。

さらに、数千冊の本を1台に収められるため、入院中に何冊も持ち込む手間がありません。ベストセラーから雑誌まで、好きな本をすぐにダウンロードして楽しめるのも電子書籍リーダーの大きな魅力です。

4. 軽量で動きやすいパジャマ

入院中のパジャマは病院でレンタルする方も結構多いです。レンタルであれば洗濯は不要なので便利ですが、誰が着たのかわからないのでちょっと…と思われる方もいます。私は後者ですね。またレンタルパジャマのデザインが微妙で…となることも。

ストレスフルな入院の中で自分の好きなデザインの物や、着心地の良いものを着ることは意外と大切です。入院中のパジャマは、軽量で肌に優しい素材が望ましく、前開きタイプや袖やズボンがゆったりしたデザインはで、看護師さんが検査を行う際にも便利です。抗菌や防臭機能があるものもおすすめです。

5.前開きの下着

入院中の下着選びは、快適さと使いやすさがとても大切です。特に高齢者の方には、前開きの下着が便利でおすすめ。前開きタイプの下着は、着脱が非常に簡単で、体を大きく動かすことなく脱ぎ着ができるため、手や腕の動きが制限されている方や介助が必要な方に最適です。

このタイプの下着は、柔らかいコットン素材でできているものが多く、肌に優しく快適な着心地を提供します。入院中は体調が優れない時も多いため、締め付けの少ないデザインが理想的です。前開きのボタンやホックがついているものなら、ベッドに横たわったままでも簡単に開け閉めができ、検査や処置の際にも非常に便利です。

さらに、抗菌・防臭機能付きの下着を選ぶことで、清潔さを保ちながら快適に過ごすことができます。頻繁に洗濯できない場合でも、これらの機能がある下着なら安心です。

女性の場合は前あきのブラトップがあると楽ちんで安心です。

まとめ

初めての入院は、本人も家族も不安になることが多いですが、あまり悩まずに看護師さんや先生の指示に従いましょう。不安な気持ちは事前に先生に相談して大丈夫です。先生に言えない場合は看護師さんにお話ししましょう。その上で、必要な物・少しでもストレスなく過ごすことが出来るようなグッズなどを用意して不安を軽減しておくのがベストです。

特に、高齢者にとって大切なことは「安全」と「快適さ」です。転倒防止やストレスの軽減に努めながら、必要なグッズを活用して、少しでも快適な入院生活を送りましょう。

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